2022年1月10日の成人の日に行われた第100回全国高校サッカー選手権大会の決勝のレビューです
シュート0本に終わった大津高校
中1日の青森山田に対して、大津高校は中5日。この差がありがながら、1対1のインテンシティは、青森山田が上回ってました。特に前半は、大津が前線に蹴り入れるサッカーを展開したところを、青森山田のディフェンスはインターセプトでうまく凌いでました。若干、戦術の差がでてしまったようにも思えますが、後半つないできた大津高校に対しても、青森山田はインターセプトからのカウンターでゴール前までボールを運べていたので、実力差がはっきりしてたのかなと思います
https://www.jfa.jp/match/alljapan_highschool_2021/match_report/m47.pdf
実は、1年前の FOOTxBRAIN に平岡和徳総監督が出演して、大津高校の強さの秘密を紹介していたのですが、かなりユニークな内容だったので紹介しておきます
生活習慣の徹底(挨拶は徹底、人間力の向上)
文武両道で、部でも赤点はとったらだめ
練習時間を100分(自主練は自由)
部員は200名弱。部員が1人も辞めない
なんでしょうか、人間力。非常に魅力的な言葉ですね、大津高校出身のプロサッカー選手も多い(川崎フロンターレの選手もいる)ので、「大津高校でレギュラーになれたかは意外に小さなことで、その後の50年間で地域、会社、家庭でエース番号を着られるような人間的な成長のよりどころに大津高校の1000日間がなってほしい」という平岡総監督の言葉はアツいです
娘はマネージャー、息子はコーチ
平岡総監督の娘さんは、大津高校でマネージャーに。息子さんは大津高校でサッカーを経験した後、今は大津高校のコーチになっています。
ものすごい家族です。
青森山田が優勝したときに、黒田剛監督から少し涙がながれているようなシーンがありましたが、監督といえども家族巻き込んでサッカーに人生かける、そういった気概が感じられた決勝戦でした
ふと、DAYS の梁山高校の水口親子のシーンを思い出しました
青森山田の強さは完成されている
後半アディショナルタイムにコーナーでボールをキープするシーンが話題になりましたが、キープにかける人数が半端ないです。プロではあまりみないシーンですが、ここまで徹底されると負けている方も相当なメンタルがないと勝ち目がないですね
普段からこういった戦法を準備して、必要なときに出せるというのは、見習うところがあります
3度目の正直は貫禄勝ち
この本を読むと、青森山田の強さがわかります。やってるサッカーは変わってきているようですが、組織づくりや気持ちの部分はとても参考になると思います。
関東第一の辞退があったのも関係あるとは思いますが、この点差は想像を超えましたね。
おめでとうございます。
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