第62回は、内田篤人さんの代理人の秋山祐輔さんがゲストで登場して、サッカー選手の代理人の仕組みと内田さんとのエピソードを披露してくれました
今回は、海外で活躍する日本人選手の紹介もそこそこに、秋山さんが登場されて、「代理人とは」を詳しく紹介してくれました
きっかけは、小野伸二
1999年12月当時、広告代理店に勤めていた秋山さんが、仕事で浦和レッズと接点があったということもあり、小野伸二を応援したい一心で本人に「マネージメントさせてほしい」と直訴して代理人になったとか。それまでは、代理人などの経験はなく素人同然だったとのこと。2006年にFIFA選手エージェント試験に合格、今では南野選手他、大迫勇也、乾貴士、小野伸二、酒井宏樹、林大地、U20世代の選手の鈴木?選手のエージェントを務めるようになっています
内田選手との出会いは、西麻布の交差点
内田選手の高校時代のトレーナーから、「今後、上にいくのなら代理人と会っとけば?」と提案を受けて、西麻布の交差点に行くように言われたとか。そこで会ったのが秋山さんでした。
当時は東京にも行ったことがなかった内田さんですが、西麻布の交差点がどこかもわからず、タクシーで向かったそうです。
そこから内田さんが秋山さんと契約するまでは、焼き肉に連れて行ってもらう程度の仲だったとか。
秋山さん曰く「会ってから、契約するまで一番長かった選手」だそうです。その期間は、およそ1年くらいかかったそうですね。
また、契約のきっかけは、内田選手が鹿島アントラーズと契約の話になったときに「自分は代理人つけようと思っています、秋山さんっていう人です」と伝えてから、その後に秋山さんに「言ったからあとはよろしくお願いしますぅ」と連絡したそうです。
そして、契約することになったとか。順番逆だろうというツッコみたくなりますね
それでも、内田さんが自分では難しいと思ったので、秋山さんを頼ったわけで、秋山さんもそれまでの間にしっかり内田さんの信頼を掴んでいたのもあったんだと思います
代理人の収入は?
絵は dazn さんにお借りしましたが、代理人は選手の基本給の5-10%が報酬としていただけるそうです。それとは別に話の中では、クリスチャーノ・ロナウドは、代理人に島をプレゼントしたとか、エーリングブラウト・ハーランドの代理人であるミノ・ライオラさんがマンチェスター・シティーに対して手数料だけで72億円を要求したとか、そういった例外もあるようです
南野拓巳をリヴァプールへ逆オファー?
詳細はこちらの記事にありますが、ザルツブルク時代に南野選手がCLの予選で、リヴァプールと対戦し、活躍したことをきっかけにリヴァプールへ逆オファーを仕掛けたそうです。こういうところに代理人としての勘や腕が活きるんですね
内田選手の膝の故障と秋山さん
シャルケで右膝を故障して手術を勧められた内田さんが、ブラジルW杯に出場できないと焦って、すぐに秋山さんに連絡したとか。
内)「手術したら間に合わないよね、一回日本で(検査を)受けたいんだけど...とりあえず日本に帰るから後は頼むよ」
秋)「わかった任しておけ、なんとかするから」
その時、内田さんは電話をしながら荷物をまとめていて、10時間後に成田で再会します。
その後、鹿島アントラーズのドクターなどを巻き込んで検査やリハビリの段取りをすすめるのですが、その日は2月14日の雪だったと二人の記憶は鮮明です。
そして、足を引きずりながら一緒に焼き肉を食いにいったとか。
選手引退の直前にも秋山さんに電話
日本代表引退のときも「もう日本代表でないから、協会にもう呼ばないでって言っておいて」と秋山さんに連絡したとか。それが試合の後半5分のタイミングだったていうのも内田さんらしい。
鹿島アントラーズで選手を引退するときも、「今から強化部長のところいって引退するって言うから、契約とかあとはよろしく」って秋山さんに連絡を入れています。
その時は、内田さんも泣きながら電話していたらしく、秋山さんも止めることはしなかったそうです。
二人は淡々としゃべってますが、ものすごいドラマですね。
秋山さんから見た内田篤人
人間として真ん中(心の幹)が強い、ほんとに強くて太い。そして周りはふにゃふにゃだそうです。
めちゃくちゃいい表現ですね。最近は、ふにゃふにゃところが多い内田さんですが、見せ方の問題で、やっぱり心が太くて強い人なんですね。
サイコーの褒め言葉です
秋山さんが目指すのは選手のパートナー
秋山さんはサッカー、マネジメント、プライベートすべてを含めてパートナーとしていたい。一生付き合えれば、付き合っていきたい。そういう思いで代理人をされているらしいです。
そういう方だからこそ、内田さんが信頼して契約しているんでしょうね。
今回はほんとに神回でした。
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